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よくわかる 初心者のためのCSS3 transitionとtransformのチュートリアル

よくわかる 初心者のためのCSS3 transitionとtransformのチュートリアル

初心者のためのCSS3 transition(トランジション)とtransform(トランスフォーム)のチュートリアルです。
海外の有名ブログから、わかりやすいチュートリアルを選んで翻訳してみました(結構、意訳したり、説明を付け足しています)。
CSS3 transitionとtransformを使ったサイトは、かなり頻繁に見かけます。
なめらかで楽しいその動きに、思わず手を止めて見てしまう人も多いのではないでしょうか。
そんなCSS3 transitionとtransformを実装できると、本人としても楽しくなってきますよね。
今回のチュートリアルでは、CSS3 transitionとtransformの基本的なところから、ご説明したいと思います。
実際に制作するサンプルは、以下のようなシンプルなものです。

See the Pen vNZrwQ by yugusato (@yugusato) on CodePen.


CSS3 transitionとtransformのご参考になれば幸いです。

transitionはカーソルを重ねるなどの動作で、始点と終点のアニメーションを変化させるプロパティ

transitionプロパティというのは、たとえば、要素にカーソルを重ねたときに、リンクのデザインをアニメーションさせることのできるプロパティです。
たとえば、始点=a要素、終点はa:hoverで、それぞれにCSSでデザインを設定します。
以下のようなCSSがあったとします。
このままでは、要素をカーソルに合わせたときに、いきなり背景色が変化するだけです。

このコードにtransitionを加えると以下のようになります。
transitionにはベンダープリフィックスをつけます。
ベンダープリフィックスを一度に付けたい場合は、「Express Prefixr」が便利ですよ。

これで、カーソルを合わせたときに、ふわりとしたアニメーションで変化するようになります。

See the Pen XmgNOg by yugusato (@yugusato) on CodePen.

ここで使用している「transition: all 0.3s ease;」は複数のプロパティをまとめたもの(ショートハンド)です。
「all」はすべてのプロパティを対象に、「0.3s」は変化に要する時間、「ease」は変化のスピードです。
この変化のスピードには、linear(一定の速度で再生)、ease(最初と最後を滑らかに再生)、ease-in(最初をゆっくり再生)、ease-out(最後をゆっくり再生)、ease-in-out(最初と最後をゆっくり再生)、cubic-bezier(より細かく指定する場合に利用)などがあります。

transformはxy座標を利用する

transformプロパティもアニメーションのように動きますが、animationプロパティとは異なります。
animationプロパティがキーフレームを利用するのに対して、transformプロパティではxy座標を利用します。
具体的には以下のようなイメージです。

transformプロパティでは、要素がこのxy座標の原点(0,0)に配置され、移動(translate)、回転(rotate)、拡大縮小(scale)などの動きをつけることが可能になります。

水平に右へ移動させる

transitionとtransformを組み合わせて実装してみましょう。
最初は、要素が水平に右へ移動するデモです。
水平移動させるには、transform: translate(x,y);を利用します。
HTMLは以下のようになります。

以上の要素に対してCSSを設定します。
まずは中央付近に配置します。

この要素に対して、350px右に移動させることにします。
さらに、要素の背景にあたる#axisにカーソルが乗ったときに、移動がスタートするようにします。

これで右350pxに移動するようになりましたが、transitionの設定をしていないために突然、瞬間移動のようなります。
始点と終点の間をアニメーションさせるために、transitionプロパティを加えます。

「all」ですべてのプロパティを対象に、「2s」で変化に要する時間を2秒に、「ease-in-out」で最初と最後をゆっくり再生にしています。
デモは以下のようになります。

See the Pen vNZarB by yugusato (@yugusato) on CodePen.

水平に左へ移動させる

続いては、さきほどとはまったく逆の水平に左へと移動させてみましょう。
350px左へ移動させるので、-350px移動させることになります。
HTMLは以下のようにします。

CSSは、水平右方向とは逆に、transform: translateの値を-350pxに変えるだけです。

デモは以下のようになります。

See the Pen pjwKjX by yugusato (@yugusato) on CodePen.


もうイメージが掴めてしまいました?

垂直に上方向へ移動させる

今度は垂直方向に移動させます。
水平やX軸でしたので、垂直はY軸の値を設定することになります。
ただし、注意が必要なのはY軸の値です。
通常のXY軸では、上方向はプラス、下方向はマイナスだと思いますが、transformで利用するY軸は上方向がマイナス、下方向がプラスになります。
この点だけ注意しましょう。

まずはHTMLです。

続いてはCSS。
上方向に350px移動させたいので、transform: translateにマイナスの値を設定します。

デモは以下のようになります。

See the Pen yYXEJB by yugusato (@yugusato) on CodePen.

垂直に下方向へ移動させる

今度は垂直に下方向へ移動させます。
先ほどとY軸の値が、逆になるだけです。
下方向に移動するので値はプラスになります。

まずはHTMLです。

続いてはCSS。
下方向に350px移動させたいので、transform: translateにプラスの値を設定します。

デモでは以下のようになります。

See the Pen EVXRNg by yugusato (@yugusato) on CodePen.

対角線、右上方向へ移動させる

今度は対角線上に右上方向へ移動させてみましょう。
対角線の右上方向ですので、X=350px、Y=-350pxという値になります。
もう簡単ですね。
まずはHTMLです。

続いてはCSS。
対角線の右上方向に移動させたいので、transform: translateにX=350px、Y=-350pxを設定します。

デモでは以下のようになります。

See the Pen epRKrd by yugusato (@yugusato) on CodePen.

対角線、左下方向へ移動させる

今度は対角線上に左下方向へ移動させてみましょう。
もうおわかりと思いますが、念のためです。
対角線の左下方向ですので、X=-350px、Y=350pxという値になります。
まずはHTMLです。

続いてはCSS。
対角線の左下方向に移動させたいので、transform: translateにX=-350px、Y=350pxを設定します。

デモでは以下のようになります。

See the Pen avwKay by yugusato (@yugusato) on CodePen.

右回りに回転させる

続いては要素を回転させてみましょう。
最初は右回り(時計回り)です。
要素を回転させるには、transform: rotate(deg)を利用します。
degには回転の角度を記入します。
一回転させたいなら360degとなります。
ではHTMLから。

続いてCSS。今回は右まわりに一回転させたいので、transform: rotate(360deg);となります。

デモは以下のようになります。

See the Pen QjgxJw by yugusato (@yugusato) on CodePen.

左回りに回転させる

今度は左回りです。
左回りですから、さっきと逆ですね。
ではHTMLから。

続いてCSS。今回は左回りに一回転させたいので、transform: rotate(-360deg);となります。

デモは以下のようになります。

See the Pen XmgYoR by yugusato (@yugusato) on CodePen.

拡大させる

今度は要素を拡大させてみましょう。
拡大させるには、transform: scale(n)、もしくは、transform: scale(x,y)を利用します。
nには倍率を記入します。200%に拡大したい場合はtransform: scale(2)となります。
X軸、Y軸で拡大率を変えたい場合は、transform: scale(x,y)を利用します。
たとえば、横方向では200%拡大、縦方向では300%拡大したいといった場合には、transform: scale(2,3)と記述します。
ではHTMLから。

続いてCSS。200%拡大させたいので、transform: scale(2)とします。

デモは以下のようになります。

See the Pen gaRKEE by yugusato (@yugusato) on CodePen.

複合的な動きをつける(移動+回転+拡大)

最後は、これまでの動きを組み合わせた動きを実装してみます。
transformプロパティは複数のプロパティをもつことができるので、いろいろな動きを組み合わせることが可能です。
ここでは、対角線右上方向に移動しながら回転しつつ、200%拡大させてみましょう。
まずはHTMLです。

続いてCSSです。
対角線右上方向に移動しながら回転しつつ、200%拡大ですから、translate(350px,-350px) rotate(360deg) scale(2)となります。

デモは以下のようになります。

See the Pen vNZrwQ by yugusato (@yugusato) on CodePen.

複合的な動きでは、記述の順番に注意しましょう。
記述の順番が変わるだけで、動きがまったくことなってきます。
たとえば、先ほどのデモで、 translate(350px,-350px)とrotate(360deg)の順番を逆にしてみるとどうなるのでしょうか。
実際には以下のようになります。

See the Pen EVXpao by yugusato (@yugusato) on CodePen.


これはこれで面白い動きになりますが、意図した動きになっていませんね。
transformプロパティを利用する場合には、記述の順番に注意して実装してください。

こちらの記事はCSS3 transition And transform From Scratchをもとに作成しました。

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