2015/07/22
デザイナーは知ってて当然?なド定番の欧文/英語フォント22
デザイナーなら知っていて当然?なド定番の欧文/英語フォントをご紹介します。
もちろん、ここに掲載した以外にも、ド定番の欧文/英語フォントは多数存在しますが、今回ご紹介しているフォントはデザイナーたちに特に愛され続けているフォントばかりです。
まだ知らなかったという方は、これを機会に使ってみてくださいね。
デザインが、グッとよくなると思いますよ。
Garamond
オールド・スタイル・セリフの代表格で、ガラモンとかギャラモンなどと呼ばれます。
フランス人のクロード・ギャラモンが製造した活字。
登場したのはなんと16世紀、非常に歴史のある書体です。
Helvetica
スイス人デザイナーのマクス・ミーディンガーとエドゥアルト・ホフマンが1957年に発表したサンセリフ。
Appleが標準フォントとして利用していることでも有名ですね。
ちなみに、「ヘルベチカ」は、ラテン語で「スイスの」という意味です。
Frutiger
フルティガーと呼びます。
1976年、アドリアン・フルティガーによってデザインされたサンセリフ体。
シャルル・ド・ゴール空港の案内標識をデザインするために制作されたフォントでもあります。
そのため視認性が高く、案内用標識や印刷物などに用いられます。
フルティガー氏は、Avenir(アヴェニール)、Universe(ユニバース)といった、有名フォントも手がけています。
Futura
フーツラ。
バウハウスで非常勤講師をしていたパウル・レナーが1923年に発表したサンセリフ体。
幾何学的な造形が特徴のフォントで、フォルクスワーゲンやルイ・ヴィトンのロゴ等にも使用されるなど、多くのデザイナーに愛されているフォントです。
ちなみに、futuraはラテン語で「未来」を意味します。
Bodoni
ボドニ。
イタリアの印刷工、ジャンバッティスタ・ボドニがデザインしたセリフ体。
画の太さを均一に保っているのが特徴で、広告なども多く利用されています。
Akzidenz-Grotesk
アクチデンツ・グロテスク。
1880年代に誕生したという非常に歴史のあるサンセリフ体。
最初にご紹介したHelveticaのもとになったのでは?とも言われています。
Gill Sans
ギル・サン。
エリック・ギルが1927〜30年にかけて制作したサンセリフ体。
どこからしら、かわいらしさのある書体です。
BBCやフィリップスが、コーポレートフォントに採用しています。
Univers
ユニバース。
Frutigerをデザインしたアドリアン・フルティガー氏が1957年にデザインしたサンセリフ体。
エレガントで合理的なデザインが特徴のフォント。
スイスエアラインズやドイツ銀行、三洋電機などがコーポレートフォントとして採用しています。
Optima
オプティマ。
1950年にヘルマン・ツァップがデザインしたサンセリフ体。
エレガントさとシンプルさをもったサンセリフ体として、多くのデザイナーに愛されているフォント。
Franklin Gothic
フランクリン ゴシック。
20世紀はじめにMorris Fuller Bentonによってデザインされたサンセリフ体。
長体気味になっているのが特徴のフォントです。
Windows XPに標準インストールされていました。
Bembo
ベンボ。
Francesco Griffoが15世紀に制作したFrancesco Griffoというフォントをもとに、1929年にStanley Morisonによって復活したセリフ体です。
Interstate
インターステート。
Tobias Frere Jonesが1993〜1994年にかけて制作したサンセリフ体。
Interstateが「州間高速道路」を意味することから、道路標識を目的に作られたフォントです。
Rockwell
Monotype社によって1934年に制作されたスラブセリフ体。
Avenir
アベニール。
これもFrutigerをデザインしたアドリアン・フルティガー氏が1976年にデザインしたサンセリフ体。
視認性がありながら、幾何学的な美しさを兼ね備えたフォント。
Baskerville
バスカヴィル。
イギリスのジョン・バスカヴィルによって1750年代につくられたセリフ体。
高貴な印象をあたえるフォントで、イギリスを代表するフォントとして知られています。
Caslon
カスロン。
イギリスのウィリアム・カスロンが1734年にデザインしたセリフ体。
アメリカの独立宣言書に使われた活字として知られています。
Lucida Sans
ルシーダ・サンス。
最初にもっておきたいフォントファミリーの一つで、今日でももっとも人気のあるサンセリフ体。
Palatino
パラティノ。
Optimaをデザインしたドイツのヘルマン・ツァップによって1950年に発表されたセリフ体。
書籍や雑誌の本文、見出しによく利用される、人気のフォントです。
Times New Roman
タイムズ・ニュー・ローマン。
イギリスの新聞「タイムズ紙」が紙面用の書体として制作したセリフ体。
もっともよく利用されているセリフ体で、すぐれた可読性から、見出しや本文に使われることが多いフォントです。
Sabon
サボン。
1967に、ドイツのヤン・チヒョルトによってデザインされたセリフ体。
Garamondにインスパイアされたフォントと言われています。
Myriad
ミリアド。
ロバート・スリムバックとキャロル・トゥオンブリが制作したアドビオリジナルのサンセリフ体。
2002年には、アップルがコーポレートフォントに採用しました。
Minion
ミニオン。
1990年、アドビのロバート・スリムバックがデザインしたセリフ体。
ルネッサンス時代のフォントの優雅さとシンプルさを再現したフォントです。
まとめ
今回ご紹介したド定番のフォントはすべて有料のフォントのばかりです。
残念ながら無料フォントはありません。
ただし、Macやadobe製品を利用していると、最初から組み込まれている場合があります(たしかAvenir、Gill Sans、Optima、Palatinoなど)。
だだし、今回ご紹介しているもののうち、「Bodoni」「Futura」「Franklin Gothic」「Baskerville」「Caslon」は、「3000円で150万円の価値!欧文フォント本「TrueTypeフォント パーフェクトコレクション」は無料フォント以上だ」という記事で紹介している「改訂6版 TrueTypeフォントパーフェクトコレクション (デジタルBOOK)」に同梱されています。
デザイナーのみならず、欧文・英語を利用する立場にある人、全員がもっていて損のない書籍です。
ご興味がありましたらご覧ください。
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