2014/05/08

香水をはじめて購入する人・興味がある人が知っておくとよい香水基礎用語集

香水の香りの種類

fragrance
photo by Lindsay Wilson
香水の香りには種類があります。
ご存知でしたか？
香りの種類を見るには「賦香率（ぶこうりつ）」という言葉を知っておく必要があります。
賦香率というのは、アルコールに溶かした香料の割合です。
この割合によって、香りの種類が変わってきます。
賦香率が高いものほど、香りに奥行きと深みがあり、香りも長持ちします。
高いものから順に「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」となります。

パルファン

賦香率が15〜25％もの。
持続時間は5〜7時間。
最高ランクの香りで、豪華さと深みのある香りがラクジュアリーな印象を与えます。
パーティーや改まった席に使用します。
価格帯は1mlあたり約1700円前後です。

オードパルファン（パルファンドトワレ）

賦香率が10〜15％もの。
持続時間は約5時間。
パルファンに近い深みのある香りをもっているものの、デイタイムにつけられる気軽な香水でもあります。
価格帯は1mlあたり約200円前後です。

オードトワレ

賦香率が5〜10％もの。
持続時間は3〜4時間。
カジュアルな気持ちで利用できる香水です。
オードパルファンよりも、デイタイムに向いた香水といえます。
価格帯は1mlあたり約120円前後です。

オーデコロン

賦香率が3〜5％もの。
持続時間は1〜2時間。
リフレッシュしたいときに使えばより効果的な香水です。
多めにつけても違和感はなく、スポーツの後や入浴後、就寝前につけて、気分をリフレッシュさせるのに向いています。
価格帯は1mlあたり約40円前後です。

香りの表情は3段階ある

香水の解説を読んでいると「トップかミドルにかけて……」といった記述をみかけませんか。
これは、香りが変化する表情のことを指しています。
香りは通常、つけてから香りが消えてしまうまでに3段階に変化すると言われています。
第一段階の「トップノート」、第二段階の「ミドルノート」、最終段階の「ベースノート」です。

トップノート

つけてから5〜10分くらいの間の香りを指します。
「先立ち」とも呼ばれます。
揮発性の高い香料（レモン、ベルガモット、ラベンダー、タイムなど）が香り、刺激のある香りが特長です。

ミドルノート

30分〜2時間ぐらいの間の香りを指します。
「中立ち」とも呼ばれます。
ブレンドされている香料すべてがバランスよく香ります。
香水の核となるかおりで、「香水の本当のかおり」とか「香水のハート」などと呼ばれることもあります。
ですから、店頭などで香水を試してみるときには、必ずこの「ミドルノート」で選ぶようにします。
しばしば、「トップノート」だけで決めてしまう人も多いのですが、これは失敗のもと。
「ミドルノート」を確かめてから購入を決めましょう。

ベースノート

2時間後〜消えてなくなるまでの香りを指します。
「後立ち」とも呼ばれます。
終盤で香り始めるウッディー系や動物由来の香料が中心に香ります。
つけた本人の体臭を交じり合い、個性的な香りへと変化していきます。

女性用と男性用を見分けるには

海外旅行のおみやげに、彼女のためにプレゼントで香水を買ったら「男性用だった」という経験はありませんか？
英語ならFor Menですぐにわかるのですが、フランス語やイタリア語では、わかりにくくなってきます。
そもそもなんて発音していいのかすらわからない、なんて場合もありますから。
また、ブランドによっては、男性用だけ記載して女性用は記載しなかったり、逆に、女性用と記載して男性用を記載しなかったりと、入り乱れています。
これが混乱のもと。
そこで、女性用と男性用を見分ける方法をご紹介します。
なかなか人に聞くこともないと思いますので、知っておくと便利ですよ。