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エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合

エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化(1つのWordPressを使って複数のサイトを公開・運営すること)しようとしたのですが、すぐにマルチサイト化できず、四苦八苦してしまいました…。
既存サイトを開設してから1ヶ月以上経過していると、いろいろと面倒なことになるようで、スムーズに進みません。
ひょっとすると同じようなことでつまずいている方がいらっしゃるかもしれないので、メモしておきます。
マルチサイト、とっても便利です。
まだWordPressでマルチサイト化をしたことがないという方のご参考になれば幸いです。

簡単な経緯

エックスサーバー+WordPressを使って既存サイトを半年ほど運営しており、新規にサイトを作成しようと考えました。
新規サイトもWordPressを使ったサイトです。
しかし、似たテーマのサイトを公開する予定だったので、サブディレクトリ型(例 co-jin.net/site1/)を使ったマルチサイト化してみることにしました。
まだやったことがなかった、あたしくドメインとるのももったいない、というのも理由です。

WordPressマルチサイト化の準備:wp-config.phpの内容を書き換える

マルチサイト化するために、まずは、wp-config.phpの内容を書き換えます。
ファイルのパーミッション(権限)によっては書き換えられない場合もありますので、その場合には書き換え可能にしてから進めてください。
具体的には以下の記述を、「/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。 */」の直前に記述します。

書き込めたら、管理画面にログインして、「ツール>ネットワークの設置」をクリックします。
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
ところが、すなり行きません。
以下の画像のように、サブドメイン型しか選択肢がなく、サブディレクトリ型にできないのです!
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
なお、エックスサーバーではサブドメイン型(例 site1-co-jin.net)は使えません
だから、サブドメインしか選択肢がないというのは…。
とはいえ、どうすることもできないので、サブディレクトリ型で実現できないか四苦八苦してみました。

既存サイトの投稿記事が1ヶ月以上昔のものがあるとサブディレクトリ型が選べない

調べてみると、既存サイトの投稿記事が1ヶ月以上昔のものがあるとサブディレクトリ型が選べない設定になっていました!
それならと管理画面から投稿日付を1つひとつ1ヶ月以内になるように訂正をかけて行きました。
幸い、投稿記事が少なかった(さぼっていた)ので、ほどほどの作業時間ですみました。
「よしこれで!」と期待に胸をふくらませて、再度、管理画面にログインしてみると、依然としてサブドメイン型だけの状態が…。

対処法:データベース上の日付をすべて1ヶ月以内に変更する

どうやら管理画面上の日付を変更しても、大元であるデータベースの日付には何の影響もないようでして……。
そこで、phpMyadminからデータベースにアクセスして、1ヶ月以上昔の記事の日付を変更することにしました。

phpMyadminを使ってベータベースの日付を直接書き換える

まずはphpMyadminにログインします。
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
現在使っているデータベース名を左サイドメニューから選択します。
さらに、細かい項目が並びますが、投稿に関連するのは「wp{←利用しているprefixに書き換え}_posts」という項目です。
この「wp{←利用しているprefixに書き換え}_posts」を選択し、SQLタブをクリックして空欄の場所に以下の処理をペーストします。

エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
ペーストしたら右下の「実行」ボタンを押しちゃいましょう。
この処理で、向こう1ヶ月以内の記事を除いた日付の記事だけが表示されます。
ズラズラと対応する記事が出てくるので、「post_date」「post_date_gmt」の日付をダブルクリックして、日付を変えていきます。
(一度に変更できる処理もあるようですが、方法がわからず…)
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
表示されている記事の日付が変更できても、油断は禁物です。
まだ古い日付の記事が残っている可能性があるので、もう一度、以下の処理をSQLに書き込んで実行してください。

該当する記事がなくなるまで、繰り返します。
以上の方法で、再度、管理画面にログインすると……。
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
無事に成功しました!!
サブディレクトリ型を選択して「インストール」をクリックしましょう。

WordPressマルチサイト化の準備:再びwp-config.phpと、.htaccessを書き換える

インストールが完了すると、wp-config.phpと、.htaccessに書き加える下記の書式が表示されます。
wp-config.phpには、最初に追加した一行の下に、下記の6行加えましょう。

.htaccessには、エックスサーバーの場合でしたら、<IfModule mod_rewrite.c>〜</IfModule>の間に、下記のように加えます。

一度、ログアウトして再度ログインしてください。
これで準備が完了しました!
あとは新規サイトを追加するだけです。

新規サイトを追加する

早速、新規サイトを追加しましょう。
サイドメニューに現れた「参加サイト>ネットワーク管理者>ダッシュボード」をクリックします。
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
「新規サイトを作成」をクリックします。
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
ところが!

またしてもサブドメインの記述が!!

サブドメイン用の空欄しか表示されません!
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
なに〜!
でも大丈夫。
wp-config.phpに記述した以下の部分を

下記のように「false」に変更します。

これで、再び、新規サイトを作成してみてください。
無事にサブディレクトリ用の空欄が表示されました。
エックスサーバーを使ってWordPressをサブディレクトリ型でマルチサイト化する:既存サイトがルート直下にある場合
あとは、必要事項を記入して新規サイトを制作するだけです。
お疲れ様でした。

マルチサイト化はとっても便利

マルチサイト化は思っていた以上に便利でした。
すべてのサイトにプラグインをまとめて適用できたり、更新を一括で適用できたり、管理がとってもラク。
もっと早くにマルチサイト化しておけばよかったなあと。
これからマルチサイト化にトライしてみたいという方のご参考になれば幸いです。

お役に立てましたら、以下どれでも結構のですので、ポチリと……。

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